事務所ブログ『汗まみれ日記』

■絵本専門士が選ぶ『経営に効く絵本』紹介 
|『ウエズレーの国』

海野税理士事務所では、副業や仕事以外のプライベートの活動を全面的に応援しています。子育てをはじめ、充実したプライベート、何かに取り組んでいる活き活きした人たちと一緒に仕事がしたいから。

弊所のチームセクレタリー藤井遥は、子どもだけでなく大人の心にも響く絵本を紹介する絵本専門士として活動中。そんな藤井が、経営者の皆さんの心に響く絵本をセレクトしてご紹介してみたいと思います。

『ウエズレーの国』ポール・フライシュマン文、ケビン・ホークス絵、千葉茂樹訳、あすなろ書房、1999 amazon

日々、ご自身の大切な事業を生み育てていらっしゃる経営者の皆様へ。

皆様が常に経験していらっしゃる世界は、時に苦しみや葛藤の伴うものであると思います。

事業が大きくなるにつれ、誰かに仕事を任せなければならない。

それは、時に並々ならぬ信頼と忍耐を必要とするものではないでしょうか。

自分はできるのに、相手ができないのがもどかしい。どうして自分の思うように動いてくれないのか。

従業員の育成や、現場との意識の相違など、いろいろな場面でそんな苛立ちが首をもたげることもあるかもしれません。

経営を経験したことのない私ですが、子どもと接するとき、また他者と接するとき、私自身もそのような葛藤に出会うこともありました。

今回は、そんな皆様の心に寄りそい、自分の好奇心を満たしていく爽快感を感じていただけるような絵本をご紹介したいと思います。

あらすじ

みんなが同じような服を着て同じような家に住み、同じようなものを食べている町で、ウエズレーはひとり、違っていました。

彼自身も、その町の“常識”からはみ出していることを自覚しながらも、まわりの評価もなんのその。

ある日、畑に飛んできた見たこともない種に出会ったことから、ウエズレーは自分の好奇心を実現していくことになります。

ウエズレーは、服、器、食物など衣食住のすべてを作物によってまかない、自分だけの時間を刻む日時計、新しいスポーツ、新しい言語を生み出していきます。

まさにひとつの国を創り出した彼が得たものはなんだったでしょうか。

それは、自分だけの文明、だけではなかったのです。

自分の好奇心をつきつめて進んでいった結果、ひとりはみ出していた彼とはまた違う彼になっていました。

自分のやりたいことを実現していった先にあるものを、ウエズレーと一緒に見届けることができます。

はみだしたっていい。いつか、人は集まってくる。

まわりから「はみ出す」ということは、突出して成長していける機会であると同時に、ひとりでの戦いのような、勇気のいることかもしれません。

『ウエズレーの国』ポール・フライシュマン文、ケビン・ホークス絵、千葉茂樹訳、あすなろ書房、1999 amazon

それでいうと、この絵本のウエズレーは、自分がまわりと違うことを誇り、自分の「好き」を実現していける強い心をもっていたといえるでしょう。

でも、文明が大きく広がりをみせるうちに、作物をもとにした販売や雇用が発生するのです。

そのうちに、ウエズレーの心にも「みんなでやるのも、おもしろいかもしれないな」と変化が訪れます。

そのために、彼はおおぜいでできるゲームのルールを考え、辛抱強くみんなに教えることをするのです。

まさに、事業が大きくなっていく過程のようですね。

人を巻き込んでいく先に、得られるもの

ひとりでやっている頃は、ただがむしゃらに自分ががんばり、自分が楽しければよかった。

でも、自分の手を広げるうちに、いつか必ず他者との関わりが必要になってくるときがくるはずです。

『ウエズレーの国』ポール・フライシュマン文、ケビン・ホークス絵、千葉茂樹訳、あすなろ書房、1999 amazon

そのとき、そのステップをどう捉えるか。きっと面倒なことも、大変なこともたくさんあると思います。

そんななかでも、仲間を得て理解しあえた先にある、満たされた幸せな思いをいつか感じることができたらー。

ウエズレーのように、目に映り感じる世界がまた違ったものに感じられるはずです。

ひとつの事業を生み育て、創り出していくこと。

この絵本のウエズレーのように、それがみなさんにとって好奇心を満たし、人生を豊かにしてくれることであれば、と願います。

絵本専門士 藤井遥 

〝大人にも絵本を〟をモットーに、子どもから大人まで楽しめる絵本や、お出かけのヒントになる絵本施設やイベントの紹介などを行っています。元小学校教員。現在6歳女児3歳男児の育児に奮闘中。神奈川県在住。2017年、絵本専門士の認定取得。絵本紹介サイト「にこっと絵本」にて、記事を執筆中。 

 

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