鎌倉の海野税理士事務所よりスタッフのよしはらです。8月は夏休みをもらい長野県で川遊びをしたり、涼しく過ごしてきました。
さて、今回のブログでは、ライフプラン表についてお伝えします。
■見えて初めて考えられる、今後のこと
相続発生前にご相談にいらっしゃる方に、財産と家計の状況を整理するために作成するのがライフプラン表です。
まずは、財産がいくらあるのか、そして家計の年間収支はプラスなのかマイナスなのかを把握します。家計については、今後10年~15年の間に収入・支出に関してどういった変化が起こりそうかを織り込んでいきます。
家計予測がずーっとプラスと出れば、お家のリフォームなど、節約するだけでないお金の使い方も視野に入ってきます。
もし、収支がマイナスで財産を取り崩していく場合は、どの時点でどのくらい不足が発生しそうなのかがライフプラン表から見えてきますので、その時点で有利な財産の取り崩し方を検討したりします。
■贈与をしたら、どうなるか?シミュレーションは、いくらでも可能
家計の収支がプラス続きの場合は、財産が毎年増えていくので、残された家族の相続税負担も増えることが予想されるため、贈与(財産の生前移転)を検討したりします。
しかしながら、誰しも自分がどのタイミングでこの世を去るのかは知ることができません。
生前に財産を渡し過ぎて、自らの生活が破たんすることはないのか、次なる気がかりが出てきます。
けれど、これも任意の贈与額をライフプランへ入れ込めば、どの程度財産が減っていいくのかが目に見えてわかります。
老いて医療費が増える可能性もありますし、予想より長生きすることだってもちろんあります。
そんな場合に家計はどうなるのか?といったことがライフプラン上で把握できるので、それではひとまず2~3年だけ贈与をしてみようとか、金額を変えようといったことが検討できるようになります。
■相続のみならず、現役子育て世代の方にも
ライフプラン表は、相続税を考えるような世代の方のみならず、子育て世代の方にも、いつ、どのような大型出費(教育費など)があり、準備しなければならないかを検討するには有効な方法だと感じました。
お子さんの年齢に応じて、色々なライフイベントがあると思いますが、そこにかかるであろう金額を予測してみることは、お金を貯めるにしろ使うにしろ、いい指標になりそうです。
お仕事だけではなく、自分自身のライフプランも作ってみなければと思う今日この頃です。