海野のブログ『日日是好日』

■海野のブログ ~新規事業、はじめます。ESGと会計#1~

▪️このブログについて
海野事務所は、令和5年、いよいよ新規事業に取り組み始めました。
と言っても、既存の仕事で手一杯の事務所、そう簡単ではありません。
これまでの仕事のやり方をどう変えて、どう新しいサービスを創り出すか、
その過程を本人が綴る現在進行形のブログです。

ある日突然病気で日常が強制終了したあの日から

海野裕貴税理士事務所の海野です。

何年ぶりだろうか?
思うところあり、
今日からブログを書くことにしました。

というのも、実は3年ほど前
一歩間違えたら死んでいた、という経験を人生で初めてしました。

仕事で多忙を極める最中、
42度の高熱にみまわれて緊急入院

病名は、敗血症
タレントの渡辺徹さんや
ドラクエの作曲家すぎやまこういちさんが
お亡くなりになった恐ろしい病気でした

長い入院生活
体中に管を繋がれて振り返る時間

海野事務所は、
およそ17年前、僕が33歳のとき
サラリーマンを辞めて
自宅マンションの一室から、パソコン一台で
ひっそりスタートしました。

もちろん顧客ゼロですから
当然売上もゼロからです。

それでも、いやそれだからこそ
小さくても一国一城の主よろしく
お客様へのベストな税理士事務所をと
創意工夫して、ユニークな取組みを
やってきたつもりでした。

各種金融機関とタイアップ全国30都道府県セミナーツアー、ラジオパーソナリティ、士業連携LLPプログレス、地域活性化PJかまくらの学校、相続顧問、士業100人@高輪プリンスホテル、プレス戦略、本の出版、各種連載etc

ゾクゾクヒリヒリする毎日
おかげさまでお客様は順調に増えていきました
ほんの少しずつですが、着実に右肩あがりに成長し続けたのです。

でも一方で
日に日に大きくなる仕事のうねりに呑み込まれて
重圧に溺れぬよう必死に息継ぎするだけの日々

いつの間にか
目線が下がり、視野が狭くなって
仕事に仕事をさせられていたのかもしれません。

気がつくと
「海野事務所は、街の普通の税理士事務所です。」
という一言で説明がついてしまうほど
アイデアや考えをカタチにできなくなっていることに気づきます。

それとともに、
ソフトバンクの孫さんのとある講演の言葉が蘇ります。

「『今は目の前のことが忙しいから』と
自分に言い訳しているうちに
人生はあっという間に終わるから」と。

孫さんはさらにこう続けました。

「まず、自分の人生で登るべき山をみつけること。
そして、それに向かって最短距離で登るために何をするのか考えて実行する。」

僕にとってそれは
「この事務所で何をつくりたいのか、やりたいのか?」

だから、退院後、あいも変わらず目の前の仕事にあくせくしながらも
先日50歳になるまでの数年間、熟考に熟考を重ねて考え抜いたら
自分の中にあった大切な何かに輪郭がぼんやり浮かんでみえるようになりました。

そして、決めました。

「ESG経営の会計」の分野で
「小さな会社」に特化して
「新しいサービス」を創りだす。

ESGって何?なぜこの分野?どういう経緯?etcは別の機会に譲るとして
この分野、まだ日本では上場企業でこそようやく浸透しはじめていますが、
世界レベルで大きく遅れをとっている分野
ましてや小さな会社では、認知度ほぼゼロ。

ところが、日本は、
伊藤忠商事や日本生命、和菓子のたねやなどをはじめとした
近江商人の経営哲学「三方よし」や
渋沢栄一の「論語と算盤」にあるような商業道徳が根付いている国。
だからこそ、世界最古の企業、金剛組はじめ
100年企業が世界一多いサスティナブル大国なのです。

ESGは、こうした古来日本が大切にしてきた経営を
あらためて大事にして、サスティナブルな成長企業になる取り組みとも言えます。
だから、近い将来日本でも大きなうねりをつくるはず
そう僕は確信したのです。

どんな大事もたった1人のほんの小さなアイデアからはじまる、と思う

さて、登るべき山を決めたものの
目下、何から手をつけたらと暗中模索です。

これまで17年間は、世に確立された税理士業務での挑戦、
先人達の踏んだ轍がみえていたわけです。
でも、このESGという分野に轍はない。
全くのフロンティア。
知れば知るほど、進めば進むほどに
不安と希望が交錯します。

それでもです。
大河が一滴の水からはじまるように
どんな大事もたった1人がワクワクして
生み出した小さなアイデアから始まると思うのです。
大した事務所ではないけれど、
僕の事務所だって何もないゼロから生まれた。
あったとすれば、
僕の荒削りな野心と、「相手の立場に立つ」という基本方針、
それだけ。

それに比べると、今、
ちっぽけだけど僕なりに
事務所創りにもがいた17年の拙い経験と
そして何より、頼もしいスタッフたちがいる。
僕にとっての大きな大きな無形の資産です。

だから、林修先生がおっしゃるように
「正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力」
をスタッフたちと続けていれば
いつの間にか、また仲間が増えて、お客様が増えて
突破口は必ず見つかる。
そう信じて取り組み始めているわけです。

少年期に漫画雑誌を作った原点に戻ってみる

少し話は逸れますが、僕は小学生の時、漫画家になりたかった。
藤子不二雄先生のドラえもんや怪物くん
鳥山明先生のドクタースランプに憧れて
小学1年生で、母が誕生日にくれた100円の自由帳にひっそり描きはじめ
小学4年生で漫画を描く仲間が2人できました。
毎週土曜の放課後、3人集まってトキワ荘さながら漫画を描きます。

あるとき、3人の漫画を集めて、漫画雑誌を創刊します。
創刊号で終わった世界に一冊の漫画雑誌。
僕は子供のお遊びのような漫画しか描けなかったけど
子供にしては、100ページにおよぶ大プロジェクト、
楽しくて仕方がなかった。

だからでしょうか
今も本やメディアが大好き。
何かを生み出せるような気になれるからかもしれません。

この僕の大好きな要素を仕事に組み込んだら
もっと仕事が楽しくなるかもしれないと、
下手くそですが、赤裸々に
苦しい時こそペンを持て、をモットーに
これから、谷に落ち、山を転がる日々を
このブログで毎週書き綴ろうと思います。

そうしたらきっと誰かの役に立つかもしれないし、
スタッフたちが何かを感じ取ってくれるかもしれない。
ワンピースみたいに、仲間が増えるかもしれない。
そんなヨコシマな想いを抱きながら。

ということで
ESGと海野事務所の第二創業プロジェクト
決まっているのは、
令和6年6月1日サービスローンチというお尻だけ。

それでははじめます。

 

海野裕貴税理士事務所
海野 裕貴